木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 

あるがままを受け入れる

 あるがままをそのままに受け入れることのできる心を素直な心といいます。逆らわずに受け入れていくことが大切と学んでいます。私は、あるがままを受け入れることの大切さを頭では理解していても行動がなかなかともなっていないと反省しています。
 先日、池田繁美先生(素心学塾塾長)から、「十二月一日から十二月八日までの一週間、午後四時から七時までの三時間、素心の五行(素直な心の状態をつかむための五つの行動)を集中してやってみられてはいかがでしょうか」というお話がありました。
すぐに「やってみよう」と思いましたが、同時に、「午前四時くらいは、いつもはもう仕事の準備をしている時間だし、その時間には、ちょっとできないなあ。時間を変更して仕事が終わったあとではいけないのだろうか。たずねてみよう。」と思い相談に行きました。そして、話を切り出そうとした瞬間、人の話をあるがままに受け入れていない自分に気づきました。自分の都合に合わせるのではなく、言われた通りとにかくやってみる。やる前から自分の都合を優先させようとするから、受け入れることができないのだと思いました。私達はどうしても受け入れる力より、はねつける力が強く働いてしまいます。ですから、人から話があった時、瞬時に、その話は自分にとってどうなのか、損か得か、できるかできないかなどの判断を下し、受け入れることをむずかしくしていると思われます。私も経営者として、社員に良かれかしの思いで、アドバイスすることがあります。その社員にとって受け入れ、行動することで幸せの方向にむかってくれるだろうことを信じて・・・。受け入れ、行動して欲しいなあと思っていても、そのアドバイスを社員がいろいろと考えて受け入れようかどうしようかと迷っている姿を見ると、「まずは、受け入れやってみればいいのになあ」と思ってしまいます。
素直さとは、逆らわない生き方で、次の二つの心の状態をいうとして

1.人の言うことを「はい、わかりました」と受け入れることができる

2.何か事が起きた時、「起きるべくして起きた。ありがとうございます」と受け止めることのできる心の状態だと言われます。今回のことで私の場合、日頃からなかなか「はい、わかりました」、「ありがとうございます」と言えていないことにも気づきました。
これからは、「はい、わかりました」「ありがとうございます」を多用し、あるがままを受け入れることのできる心を養いたいと思います。

何があっても、人のせい、世の中のせいにしないこと。
そのままを、あるがままに受け入れていく。そういう覚悟が自己を成長させる。
人を責めたり、うろたえたりする姿は見苦しい。
池田 繁美先生
 

2014年12月 第287号より

芳野 栄

 
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