木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 

ちょっと一休み

 

 十月のはじめ、それまでの疲れがたまり、ノドの粘膜をやられ、扁桃腺が腫れ、気温の変化ともあいまって、またまた体調をくずしてしまいました。今回は十日間程熱が下がらず通院と点滴に苦しみました。

 もともとこのようなパターンで体調をくずしはじめたのが五十二才くらいからで、春と秋の季節の変わり目にそれぞれ3〜4日ずつ休養を余儀なくされた記憶がありますが、それ以降はうがい、手洗いの徹底や疲れをため込まないよう睡眠時間の確保等の対応で一日二日ですぐに元にもどり、会社を休むというまでに至らずに済んでいました。今回は回復に思いのほか時間がかかってしまい残念でなりません。日頃からスタッフに対して会社を休まないように健康管理をしっかりしましょうと言い続けている私が、体調をくずし皆に迷惑と心配をかけているのですから、全く恥しい限りです。

 今回の体調不良の原因は、肉体的精神的疲労がこれまでになくたまっていたと反省しています。このままやっていては、必ず体調をくずし寝込むことになるぞと思いながらも、自分で歯止めをかけることができずにやってしまい、あとになって「ああ、やっぱりダメだったか」と後悔してしまいました。

 二〜三日で治ると思っていましたが、十日間程熱が下がらなかったということは、自分の体力の低下が著しいと気づきました。また、日頃からの生活の上での自制が強く求められているとも感じました。対策として体力の維持、増進のための無理のない運動を定期的に積極的に実践すること。そのための時間づくりを工夫する。出勤時間、帰宅時間を調整する。また、自分の今ある体力を有効かつ適切に使うには、もう少し仕事の優先順位をつけたり、譲るべき仕事は譲り、仕事に軽重をつけて実行すること。出張は極力控えることも考えなければと思います。もう一つが生活習慣の見直しです。食生活では、腹七分の実行の継続。アルコール類もこれまでより減らす。味つけはうす味をお願いし油脂類を減らす等々の工夫を家内と共に実行に移したいと思います。脱サラしたあと、パン屋になってから運動一つせず、ただただ体を酷使してきたツケが今から出てくるのかと思うと、これまで通りの生活でよいはずはありません。

 今回のことは、自分の役割を果していくために、もっと前向きに積極的に体力の維持増進をはかり、また生活習慣の改善を本気で取り組みなさいとのメッセージと受けとめ、強い意志をもって確実に実行していきたいと思います。完治までの二十日間あまり、立ち止ってしまいました。

 
2012年11月 第262号より
芳野 栄
 
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