木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 
朝のあいさつが基本
 
  人間関係において、朝のあいさつが基本だと実感しています。家庭でも職場でも、何はともあれ、正しくきちんと朝のあいさつを交わすことで、全体がうまく運ぶようになるという思いを強くしています。

  昨年一月より、毎朝出社してくる社員一人ひとりと笑顔で「おはようございます。今日も一日よろしくお願いします。」と、お互いにきちんと向き合って丁寧にあいさつすることを続けています。夕方の帰りの際にも、「ありがとう、お疲れさまでした。」と笑顔であいさつを続けています。そうした甲斐あってか、最近では、社員同士でもきちんとした、あいさつをお互いに交わすようになりました。あとから出社した社員は、先に出社している社員一人ひとりを回って、「おはようございます。今日も一日よろしくお願いします。」とお互い向き合い、きちんとあいさつしています。これまでは、工場の入口で誰にともなくあいさつをして入ってきたり、歩きながらあいさつをしていたりしていましたが、現在のように、お互いにあいさつをしっかり交わすようになり、社内の雰囲気が、何か緊張感の中にも、あたたかさや落ち着きが感じれるようになりました。人間関係もより良く感じられ、チームワーク力もそれに伴って向上しています。同時に生産性も以前に比べて向上しています。社員のあいさつは、出社時や退社時だけでなく、途中休憩にいくときも、きちんとあいさつが行われています。休憩に行くときは、「休憩いただきます。」「いってらっしゃい。」のあいさつが、また休憩から帰ってきた時には、「休憩ありがとうございました。」「おかえりなさい。」というようなあいさつが交わされています。そうしたあいさつは、心にとても心地よく響いてきます。

  社員同士や社員と経営者のコミュニケーションが大切だといって、退社後に「ちょっと一杯」ということをよく聞きますが、やはり基本は、毎朝の笑顔でのあいさつ、帰りのねぎらいのあいさつだと思います。人間関係をよくする。コミュニケーションをアップさせる。チームワーク力を向上させ生産性を高める。社風をよくする等々。朝のあいさつから引き出される良い事はたくさんあるように思います。

  あいさつの本来の目的は、お互いの心を通い合わせることにあります。止まって、目を見て、笑顔できちんとあいさつができて、はじめてお互いの心がしっかりと通い合うようにあります。きちんとしたあいさつの中には、お互いに相手を思いやる思いやりの心の糸があり、あいさつを交わすたびに、その糸でお互いの心を固く結びつけていっているようにあります。

  社員全員でさらに良いあいさつを心がけ、そのレベルアップに向けて、あいさつに磨きをかけていきたいと思います。
 
2010年9月 第236号より
芳野 栄
 
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