木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 
調和する
 
  五月中旬に社員で「調和する」というテーマでグループディスカッションを実施し、皆で「調和する」ということについて考えてみました。

  あるグループから次のような内容の発表がありました。
調和するとは、「1.協調し合うこと 2.奉仕し合うこと 3.感謝し合うこと」という結論に達しました。協調し合うこととは、人間関係を良好にし、コミュニケーションをとり合うことで、言葉のかけ合いや一つの事に共感することが大切。具体的な行動として、笑顔で挨拶。人の言うことを「ハイ」と受け入れる。人の良い所を見て、それを相手に伝える。皆の仕事に関心を持つこと。奉仕し合うこととは、お互いに自分の損得をはなれて、ちょっとしたボランティア(略して”チョボラ”)を実施するということです。具体的な行動として、お互いの仕事のちょっとした手助け(”チョボラ”)の実施。次の人のためにプラスひと手間。仕事の壁を払って仕事の幅を広げる等々。感謝し合うこととは、「ありがとう」の気持ちを持ち、お互いに「ありがとう」のサイクルを回そうということです。 具体的には、事あるごとに「ありがとう」の言葉をかけ、感謝の気持ちを伝え合う。当たり前なことの大切さに気づき、毎日があるということに感謝しよう。「生かされている」という気持ちを忘れないようにしようということでした。

  とても有意義なグループディスカッションでした。それ以後、社内の雰囲気が一層よくなりました。「ありがとう」、「ありがとうございます」の言葉がとても多く聞かれるようになりました。お互いの仕事を積極的に手伝う。また、”チョボラ”の実践で生産性も向上してきました。特に変化があったのは、社員同士の朝の挨拶で、お互いにきちんと静止し、丁寧な挨拶が交わせるようになったことです。「笑顔を添えて」というところには達していませんが、これから徐々にそのようになっていくでしょう。

  最後に私から次のように話しました。
「調和する」というと、歩調を合わせるということから、一見皆と迎合するということにとられがちですが、私の解釈するところは、社員一人ひとりの特性(個性や天分)を生かし、未熟なところは改めながら、全社員が融合し一体となり、新たに良い社風が生まれることを言うのだと思います。パンに例えるなら、材料である小麦粉や塩・砂糖・水などのそれぞれの持つ材料の特徴を生かしながら、混ぜ合わせる(融合する)ことで、それぞれの持つ性質と違うおいしいパンができ上がることと同じだと思います。
社員が一人ひとりの長所をお互いに認め合いながら、未熟なところは改め、かつ補いながらうまく融合して、これまでより良い社風を築いていくことで木輪の企業価値を高めていくことが大切と考えます。と締めくくりました。
 
2010年8月 第235号より
芳野 栄
 
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