「 四耐四不 」 |
||
「
四耐四不
新入社員を採用し、スタッフも増え、経営していくことのむずかしさに直面し、「もうイヤだなあ」「わずらわしいなあ」「つらいなあ」と思っていた頃でした。上記の文章を目にした時、私の経営者としての未熟さと考えの甘さに気づきました。経営を続けていくには、まわりの冷たさに耐えることが必要なのだ。また、日々の苦しさにも、グッと耐えることが必要なのだ。同様に 煩 そんな時、もう一つ、池田先生に教えられた言葉がありました。「味わう」という言葉です。甘いも苦いも、まず口の中に入れて、しっかりその味を「味わう」ことでいい人生が送れるということだと解釈しています。これまで「イヤだなあ。つらいなあ」と思っていた「冷・苦・煩・閑」をまず受け入れて、そしてしっかり味わってみようと思いました。 私の下した判断に周りのスタッフの冷やかな視線を感じることもありましたが、そうした冷たさをしっかり味わい、かみしめているうちに、この冷やかさの原因は、私がつくりだしているのではないかとふと思いました。スタッフに対する思いやりに欠けていることに気づきました。それ以降、さまざまな場面で発生する「冷・苦・煩・閑」に対して、正面から受け入れ、しっかり味わってみることで 一つ一つ、少しずつ解決していくように思えてきました。 「耐える」というと、つらいイメージがしますが、まず受け入れ、しっかり「味わう」ことが必要だと解釈できれば前向きになれるように思います。 そういう意味を込めて、卒業したスタッフに「 四耐四不 |
||
2010年4月 第231号より 芳野 栄 |
||