木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 

良い社風を育む

 

私の大切な仕事の一つに「良い 社風づくり」があります。思いやりのあるあたたかい、やさしい雰囲気づくりです。

そのためには、他の誰よりも、まず経営者である私が、思いやりの心を身につけ、社員に対して思いやりの心で接することができなくてはなりません。社員に対して、不快さを与えない、安心と喜びを与えるために、具体的にどのように行動するかを決め、その行動が、今日一日できたか否かを反省する日々です。

一方、昨年の四月より、社員にも思いやりの心を意識して行動していただこうと、社会人としての心がけ二十一項目(別紙参照)を毎日一項目決め、一ヶ月間意識して行動していただくようにしました。一ヶ月行動して気づいたこと、感じたことを書いていただき、一人一人のそれに私がコメントを書き込むという形式で実践しています。

始めた時からの文章を読んでいますと、その中に社員達の成長のあとが、うかがえます。はじめは、一番から二十一番までの行動のむずかしさを理解したようです。書かれてあることは、やさしく、当たり前のことばかりですが、いざ行動してみるとそのむずかしさに気づいたようです。これは、実際に取り組んだ人にしかわからないことです。まず行動に移してくれたことがよくわかり、うれしく思いました。次に、日頃から、思いやりの行動を意識しておくことの大切さを感じたようです。意識がとぎれたり、薄れてくると、思いやりの行動ができないことに気づき、継続していくことの大切さを学んだようです。最近は、うまくいかないことの原因が、自分の心のうちにあることに気づいた社員もいます。文章の中に、「素直」、「謙虚」、「思いやり」という言葉も書かれるようになり、自分に欠けているところを認識し、そこを正そうと前向きになっている社員も現われるようになりました。一つ一つの思いやりの行動に真剣に取り組み、思いやりの心というものを少しずつ意識できるようになってきたと思われます。

一年四ヶ月とまだ日は浅く、思いやりの心もその緒についたばかりですが、これから毎月一つずつ思いやりの行動を重ね続けていくことで、次第に社風は良くなっていくものと信じております。結果はすぐに現われないことですが、辛抱強く、全員で取り組み続けたいと思います。


※別紙より
【社会人としての心がけ】
1. 笑顔であいさつ 11.水や電気の節約
2. 正しく、優しい言葉づかい 12.食事の前は「いただきます」の合掌
3. 清潔でさわやかな身だしなみ 13.不要な物音は立てない
4. 腰骨を立てた正しい姿勢 14.脱いだハキモノはきちんとそろえる
5. 「ハイ」という明るい返事 15.愚痴や悪口はひかえる
6. 和やかな気持ちで相手に応対 16.飲食は美しく、腹七分に
7. 人の話は丁寧に聴く 17.物事の好き嫌いは慎む
8. 身のまわりの整理整頓 18.物事の処理は機敏に
9. 約束、規則は必ず守る 19.狡く、卑しい行為は慎む
10.物は粗末にせず大切に扱う 20.早起きの励行
  21.一日の終わりは静かに反省
 
2009年8月 第223号より
芳野 栄
 
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