木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 

心温まる投書との出会い

 

 毎日、新聞を広げて、どこを読んでも暗いニュースばかりが報じられております。殺人、飲酒運転事故、偽装等々、よくも毎日これだけ世の中を暗くするニュースばかりが報じられるものだと思います。これでは、これから将来を生きる子供達の心は、どんどん荒んでいくようです。反対に、心が温かくなったり、心豊かになる話で、紙面が覆われていたら、子供達は、将来に、希望と夢を抱き、たとえ、どんなことがあっても、生きる勇気を失わずに済むのではないでしょうか。

 先日、別紙のような内容の投書が報ぜられていました。

 「迷惑をかけた母、大切にしたい」と題して、十三才の中学生が小さい頃から迷惑ばかりかけてきたことを素直に詫び、これからは、母親を大切にしたいと述べられています。十三才と言えば、「自分が小さい頃から…」と言える年ではなく、現在もまだ「小さい頃」に入っていてもおかしくない年頃です。母親を思う思いやりの心のある人は、年齢的には子供でも心は立派な大人ですね。反対に、自分の一番身近な家族に対して思いやりの心のない人は、いくら年を重ねても心は、未熟な子供と言わざるを得ません。

 又「家族を支える母ってすごい」では、女子高校生が母親の毎日の行動の中から「自分がとてもつらい時に人に何かをしてあげられるのは、とてもすごいことだ。」ということに気づきます。

 この二人の中学生、高校生が素直な心の持ち主で母親を思う思いやりの心あふれた方々であるのは、間違いありません。同時に、この二人の母親のすばらしさも伝わってきます。二人の母親は、それぞれの子供を脇目もふらずただ一心に、正しい心で一生懸命子育てに自らの全精力を傾けられたのではないかと思います。

 ある方から、子供を真直ぐ育てるには、子供が親が働いている姿を見て「自分の親がかわいそうだ、ここで自分が手を貸してあげなければ親が死んでしまう」と思われるくらい一生懸命働くことですという話を聞いたことがあります。二人の投書を読ませていただき、そうした母親の一生懸命さが伝わってまいりました。

 今回の二通の投書を通して、子供は、素直で純心な親に対する畏敬の念を持っていることがわかりました。

 暗いニュースばかりが報じられている昨今、そうした子供の心を大切にしていくためにも、明るい、勇気と自信と誇りの持てるニュースに着目したいと思います。

 
2008年1月第204号より
芳野 栄
 
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