無我 (我無し) |
今年の私の課題は、社員が幸せを感じれるような木輪にすることです。そこで大切になってくるのが"無我"だと思いました。 私のこれまでを振り返ってみますと"無我"とは正反対でいつも自分中心で行動し、言葉を発していたことに気づきました。私一人で仕事をしていた時ならそれでもよかったかもしれません。しかし、目の前に妻がいて一人でも社員をかかえるようになるとそうはいかないはずなのに、自分の考えや思いを知らず知らず押し付けるような行動をとってきたことを恥ずかしく思う次第です。"自分"というもの過度に出してしまうとどうしても指示や指導がうまくいかずお互いの人間関係に支障をきたすことさえあります。 今年は、これまでの反省の上に立って社員への言動や態度に"我無し"かを問いながら行動してみようと思います。 当初は、スムーズにいかずぎこちない言動になるでしょうが少しずつ注意しながら一歩一歩 歩を進めたいと思います。意識していないとこれまでのことを繰り返す結果となるでしょう。 宮沢賢二の「雨ニモ負ケズ」の詩の中に「あらゆることを自分を感情に入れずによく見聞きし、わかり、そして忘れず」というくだりがあります。まさにその心境です。 「社員が幸せを感じれるような木輪にする」の達成のためには、私が"自分"というものにとらわれすぎて片寄った考え方をし自らの心をイライラさせることがあってはなりません。喜怒哀楽をあらわにするのも慎まねばなりません。社員達が精神的に安定した穏やかな落ち着いた気持ちで仕事に取り組めるようにしなくてはなりません。 この一年"無我"(我無し)の状態を意識しながら行動してみます。 |
2007年2月 第193号より 芳野 栄 |