木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 

夢を叶えるために

 

 先日、ある会で「夢を叶えるには」と題して話をさせていただくことがありました。
その時の内容をご紹介させていただきたいと思います。

  夢を叶えるためにまず大切なのは、人間としての品性(徳)を高めるということです。
人間としての基礎であり、土台である徳というものを重視し、多くの徳を身につけることが
大切であると思います。

  二番目に私の人生の分岐点で感じたのが、「素直に受け入れる」「逆らわない」ということです。 例えば、転勤辞令がでても素直に受け入れることで私の人生は変わりました。又、素人のパン屋さんへ修行に行くことを受け入れることで現在の木輪の骨格ができ上がりました。

  次に初心を忘れない。何故、そういう夢をいだくようになったのか。これから夢を叶えて何をしようと しているのか。初心を忘れず、多くの苦難を乗り越えていくことが大切です。

  次に大切なのが、一生懸命そのことに打ち込むことです。他の誰よりも努力をすることで必ず あるレベルまで上がることができるはずです。しかし、初心を忘れてしまったり、謙虚さを失うと、 それ以上レベルが上がりません。

  そこで大切なのが努力を継続することです。一生懸命やっても、ちっとも変化があらわれず、ともすると あきらめたり投げ出したりしがちですが、くさらず必ずいつかブレークすることを信じてひたすら努力を継続する事です。

  努力を継続する上で、大切になってくるのが、雑な考え方や雑な行動を押え一つ一つ丁寧に行動し広げることよりも深めていくことです。結果をあせるあまり心を省いたり手を省くと決して夢は実現しません。やっているけれども決して良い成果を収めることはできないようです。面倒なことでも 「面倒だから、しよう」という心構えも必要となるでしょう。

  また、どうせやるなら一流のプロを目指したいものです。二流と一流の差は、その人の持つ品性(徳)の有無によるところが大きいようです。その道のプロは、なんといっても技術は一流ですが、プラス品性(徳)が、身についていなければ二流のまま終わるということです。つまり「技術は後、人間性が先」とも言えるのではないでしょうか。

  夢を叶えるためには、一歩一歩の積み重ねが大切です。一度に、二歩づつでもなければ効率を優先して三歩づつでもありません。一つ一つ、一歩一歩地道な努力をコツコツと積み重ねていくしか、夢の実現への道はないようです。

  努力を継続するのと同じぐらい大切なのが何でも、学んだこと、知ったことは必ず行動に移して実行していくことです。頭で知識としていくら理解していたとしても実行しなければ理解したことになりませんし、夢を叶えたことにももちろんなりません。行動していくことが求められます。

  学んだこと、知識として得たことを実行し努力を継続する。さらにその結果を反省する。改善点を素直に 受け入れ改善し再び実行する、努力を継続する・・・・これを繰り返すことで夢の実現の階段を一歩一歩 登っていくようです。

 

 

2005年12月 第179号より

芳野 栄

 
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