木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 

スタッフに喜びを与えたい

  昨年一年を振り返ってみて昨年は、私にとって本当に充実した、すばらしい一年であったと思いました。
年頭にあたり 「もっと幅広い人生や生き方をしたい」と目標を掲げ、それを具体的に実行に移す手段として「一つ一つを丁寧に深めていく」ことを主題に行動した結果、満足できる一年となりました。

 店の業績もそこそこで、店の評判も少し良くなっていく中で、ふと、スタッフのことがとても気がかりになりました。私自身がいくら満足できたとしても、また、いくら店の業績がそこそこであったとしても、いくら店の評判が多少良くなったとしても、そこで働いているスタッフ達が一年を振り返ったとき、私同じくらいもしくは、それ以上に、すばらしい、満足のいく一年だったということにならない限りは、経営者として本物とは言えないのではないかと思いました。

 昨年の年末、給料日の面談時に一人一人に「今年一年どうでしたか」と尋ねてみると、ほぼみなさんから大小はあっても「満足のいく一年でした」と一様に答えが返ってきました。しかし、それは、念頭にあたり、各自が立てた目標を達成できたことからくる満足ではなく、一年過ごしてみて、振り返った結果、たまたま満足できた一年であたようでした。もし満足できたことより、反省することが多い一年であれば満足できた一年にはならなかったかもしれません。

 今年は経営者として、会社の一年間の方針をはっきりと示し、それにそってスタッフ一人一人が自らその方針を達成するための各自の目標や計画を立て、目標達成にも向けて行動し、一年後、その目標達成時に味わいうこの上もない喜びと満足感を体験させてあげたいと心から思いました。そうすることが経営者の勤めでもあるはずです。

 年末には、スタッフ全員が「すばらしい、満足のいく一年でした」という言葉が聞けるように私が誠心誠意、いろいろな問題の解決の糸口を明示しながら、一年間、スタッフ達の行動を下から支えてあげ、各自の目標を是非とも達成させてあげたいと思います。そのようにスタッフ全員が満足のいく一年になっていただくことを私の今年の目標にしようと決心しました。
年末にはスタッフ達の喜びいっぱいの笑顔を見たいと思います。

 
 
 
 
 

2005年1月 第168号より

芳野 栄

 
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