謙虚にして驕らず |
十月十八日から二十一日までの四日間、石垣島へ社内旅行に行ってまいりまし た。台風二十三号の影響は、多少あったものの、仲良く、たのしく、過ごすことができました。チームワークのとれた職場に向けてその効果は大きいものがあったようです。 さて、旅行から帰って来て、平常通り営業をはじめましたが、一人のお客様から 苦情とお叱りを受けました。 「四日間も休んでお客様を無視していませんか。」お客様の身になってよく考えてみると「大変申し訳ないことをしてしまった。」と猛反省の念が心一杯になりました。現在の地で営業し始めて二年間、これまで共に頑張ってくれたスタッフ達に多少の息抜きと寝食を共にし、時間を共有することが、スタッフが一丸となる上からも、大切だと思い計画しましたが、今回のことは、こちら(木輪)の都合だけを優先させてしまったことに他ならないことに気づきました。 一日に数百名のお客様の来店がある中、四日間休むとなると、その四倍のお客様にご迷惑をおかけしたことになります。経営者としてお恥ずかしいことですがその大きさにはじめて気づきました。創業から萩原店時代までの運営の仕方と現在の地に移っての運営の仕方は、明らかに違うということは理解し、それなりに対応してきたつもりですが、まだまだ考え方を変えていかなければならないところが多いことに気づきました。 自分達の都合を優先してしまうのは、明らかに謙虚さの欠けている証拠でもあります。現在の地に移って脇目もふらずスタッフと共に頑張ってきました。萩原店との差異もわかりかけ、自分達のペースをつかみかけてきました。そうした時に慢心と驕りがあらわれてきたのでしょう。お客様にご迷惑をかけず、その上でスタッフにも体を休めてもらえる方法をしっかり確立した上で物事を進めていくべきでした。まだまだ基礎の基礎もできていない現状に気づきました。 「謙虚にして驕らずさらに努力を」私の座右の銘です。 二度と今回のことのないようじっくり考えながら進めていきたいと思います。謙虚さを忘れ自己中心の考えや行動に走ることのないようスタッフと共に反省いたしました。 |
2004年11月 第166号より 芳野 栄 |