一流のプロを目指そう |
昨年十二月、久しぶりにスタッフのうちの二人が、これまで長い間担当していた仕事に一日だけ復帰して仕事をしました。その日私は、毎日の仕事の時に感じる気持ちと違ってとても安心とよろこびを感じながら仕事ができました。仕事をしていて楽しく二人の成長を喜ぶことができました。その時、ふと一つの思いが湧き上がってきました。それは二人のスタッフがこのままの状態で成長を止めて欲しくない、さらに上の一流のプロを目指して欲しいと思いました。そこで一流と二流の差はどこにあるのか。どうすれば一流のプロになれるのか。アドバイスをしてあげようと思い以前記憶にあった本をひもといて読んでみました。本のタイトルは「一流になる人 二流で終わる人」野村克也阪神タイガース元監督と米長邦雄永世棋聖の対談の本です。 日頃から、人間性を高める、人格を向上させることが大切だと思っていましたが、期せずして二人も対談の中で同じことを述べられていました。「日頃から考えることの嫌いな人は、どうしてもいろんな事に気づかない。だから何も変わらないし、変えれない。変わらない、変えれないからいつまでも同じことをやっている。だから同じ結果しか出ない。これをくり返すうちに、自分の能力に限界を感じたり、結果や現状に妥協や満足し、ついには一流になることを諦めてしまう。こうなると二流から抜け出せない。」 最後に「能力には限界があっても挑戦は無限。自分をもう一段上のレベルに引き上げて一流となる」と結んでありました。「挑戦」という言葉を私なりに「考え方を変えること」「いろんな事に気づくこと」「自分を変えること」という言葉に置き換え、また「もう一段上のレベルに引き上げて」を「人間的に成長させて」に置き換えてみるとこの本の内容がよく理解できました。 二人のスタッフに一流のプロになって欲しいと思います。自分の持つ能力や素質以上に人間的に成長していくことが一流のプロへの道だと伝えたいと思います。また、一流のプロになることがお客様へ安心とよろこびを与えることができ、ひいては幸せな人生を過ごすことになるとも思います。 |
2004年1月 第156号より 芳野 栄 |