木々のささやき まごころを贈る パンの木輪 北九州市 八幡西区

 
 
木々のささやき
 

「大きな喜び」

 今年の夏休みは例年になく5日という長い夏休みをとることができました。
 休みに入る前から夏休みの過ごし方や旅行の計画等を話題にスタッフ同志がいろいろと話し合っている光景を見て、長い夏休みがとれて本当によかったと心からうれしくなりました。
 夏休み明けの初日、スタッフ達が各々おみやげを手に出勤して来ました。思い出話をお互いに交換したり今後の新たな計画を話したりで、とてもにぎやかなスタートとなりました。
 エネルギーを発散させて過ごし、また新たなエネルギーを充電してきたようです。
これまでは3日間という短い夏休みだったせいか、「ただなんとなく過ごした」という感想が多かったようでしたが、今年は各自何か1つの計画をもって過ごし、その計画の実行を楽しんだようです。私も休みに入る前にスタッフ達に「平成15年の夏は、このようにして過ごしたという記憶に残る過ごし方をして下さい」とお願いしましたが1人1人の話を聞いていると、それぞれの記憶に残る休みになったようで経営者としてこれ程うれしいことはありません。

 さらにうれしかったことがあります。
 それは4人のスタッフがそれぞれに「夏の思い出」をノートや色紙等にスナップ写真をまじえながら整理して、それをお客様へも紹介してくれていることです。
 「平成15年の夏」そのときをどういう風に過ごしたかを整理した上でそれがお客様とのコミュニケーションのきっかけになればという思いでしょう。何と積極的で前向きな発想でしょう。私が提案するのではなく、スタッフ自ら積極的に行動してくれることが私にとってかけがえもない「大きな喜び」となりました。
 今回の夏休みを通して私は、1つ大切なことを学びました。
 スタッフを心から喜ばせてあげることがひいては私がスタッフから大きな喜びをいただくことになるんだということです。

 来年の夏はスタッフ達が今年以上に大きな喜びが持てるようこれから努力していきたいと思います。
 また、スタッフ達も1つ1つの出来事をきちっと整理し、それを1つ1つ積み重ねながら、人生の年輪を刻んで欲しいものです。
 (下の横書きは、あるスタッフの旅日記より本人の許可を得て抜粋したものです。一人旅の良さを感じます。)

 『私は2度と戻れない美しい日にいる』
自分にとって楽しい事、喜びを感じる事、それはそんなに簡単に得られるものではなく、その楽しさ・喜びを得るための努力が必要である事も知った。
 過酷さゆえのうれしさ・喜びは誰もが得られるものではなく、それだけの事を経験した者しか得られない特別なものである。

 
 
 
 
 

2003年9月 第152号より

芳野 栄

 
戻る